自分史・家族史は儲かるの?本屋で売れる?

私に電話で相談してくる人は多くいますが、中には「ここで先生に書いてもらったら、私の取り分はいくらぐらいでしょうか」「1冊書いたらどれぐらいの儲けになりますか?」という話が少なくありません。
大変申し上げにくいのですが、個人の自分史を本屋に置いて売れるとは考えられません。まったく売れません。相談される方は自分の人生の特異性に妙な自信を持っています。自分ほど変わった人生を生きている人はほとんどいないだろうと。
だから、これを本にすれば相当な部数売れるに違いない。そこで、自分では書けないがプロに依頼して、本にしてもらおうと。
その方の奇異な人生は確かに興味深く、大変おもしろい本になるかと思います。しかし、それだけでは売れません。

■自伝は売れません

市井の一般人の「自分史・家族史」は売れることはありません。これが第一の誤解です。

芸能人が出版すると、売れるかもしれません。有名人だからです。
スポーツ選手もそうです。皆が知っており、熱烈なファンがいるから売れるのです。
市井の人がどのように興味深い人生を送っていても、誰も興味を示しません。

私は一般のビジネス書に関わることがありますが、売るためには広告をしなければなりません。この広告だけで数百万円かかります。
出版社はその売り上げを見込んで広告し、製本して本屋に並べます。
しかし、一般人の方の書籍ではそこまで面倒みません。このため、本屋に並べるには著者の持ち出しになり、何百万円もの投資がかかります。それでも売れることはありません。

政界あるいはビジネスで成功して、その成功の証として自伝を出版しようとする方はいます。これはこれですばらしいことです。しかし、一般の方がマネしてはいけません。

■鈴木光勇は出版代理人ではない

次に多い誤解が「鈴木というのは一般の人の自分史を書いて本屋で売って金儲けをしている」と思われていることです。このため「私の人生を語りますので、いくらで買ってくれますか」という交渉を持ち込まれます。

前述のように「自分史・家族史」は本屋では売れません。置いてはくれますが、自分の持ち出しになり、まったく儲かりません。
鈴木は代筆屋であって出版ブローカーではありません。

■まとめ

自伝は売れません。

鈴木光勇は出版代理人ではありません。